毛髪の再生医療であるHSC(Hair Stimulating Complex)というものがあるのをご存知でしょうか?
この治療法はアメリカのカルフォルニア州サンディエゴに本社を置くHistogen Inc. という2007年に設立された再生医療会社が開発したものです。
最近治療法として増えているHARG療法との違いとしては、
HARG療法→毛母細胞を活性化させて育毛効果を高める。
HSC→毛母細胞を再生させる。
HSCの利点は毛を生やす細胞自体を再生させるので、今のAGA治療薬では治せない「毛根の死んだ」頭皮にも効果が期待できるということです。
HSCのすごい特徴1回の治療で長期の効果を実感できる
現行のAGA治療で用いられる薬の服用による薄毛治療は少なくとも半年~1年は服用を続ける必要があり、基本的に発毛したからといって薬の服用を止めると再び薄毛が進行してしまうことがあります。
しかし、HSCだと現在の臨床結果では1回の治療で1年間にわたり効果が続いていることがわかっています。
臨床実験中、プロペシア・ロゲインなど他の増毛効果のある治療は併用して行わず、1回のHSC治療で、注入後3ヶ月で 6.37%、注入後1年で73.61%の増毛効果が見られた結果が発表されています。
なぜHSCので発毛するのか?
HSCは新生児の表皮細胞を低酸素下(3~5%の酸素濃度)という特殊な条件で培養することにより得られる毛髪の生存能力に重要である成長因子とWntプロテイン(KGF、VEGF、フォリスタチン)等のタンパク質を含む特殊な抽液を頭皮に直接注入します。
特にフォリスタチンは、毛髪形成に関与し、眠っている毛包に刺激を与えることが分かっています。
HSC治療効果は、独自の技術で毛髪再生が急速に進むだけでなく、治療効果が長期間に渡り持続していくことが一番の利点ではないかと思います。
女性の薄毛にも効果が望める
女性の薄毛にも効果があるとわかりましたが、まだ安全性などの臨床結果を待っている状態です。
女性型脱毛症における毛髪刺激複合体(HSC)の安全性と忍容性
HSCは現状米国FDAで承認待ち。日本では治療できる病院が少ない。
臨床結果と安全性などFDAで承認されるまでHSCの治療を受けることは難しいのが現状です。
日本でもHSCの治療を受け付けている病院は数少なく、料金も不明です。分かり次第追記していきます。